司と優紀が幸せに結婚するものだと信じてた。
私が自殺未遂を図ったのに、死にきれず生き残ったせいなの?
優紀はどう思ってるの?あの手紙は読んでくれたのよね?
つくしはどうする事も出来ないくせに、このまま優紀を放って置く事は出来ない。
きっと優紀は私に救いを求めて・・・。
空港で待っていたに違いない・・・優紀が私みたいに自殺等考える筈はないけど
何故か気になる・・・。つくしは優紀に聞いてた住所に行く事にした。
そのアパートメントに着いたのは夜の9時を過ぎてた。
優紀はまだ戻ってないのだろうか?
それにしても・・・。どうしてこんな場所に優紀は住んでるの?
ダウンタウンに近いこの場所は・・・治安が良くない。
良くないと言うより、最悪だ。女一人で暮らすなんて無謀すぎる。
道明寺に入社した、私達女子社員は特に住む場所に注意するように言われてる。
この国では、レイプや殺人、強盗等日常茶飯事なのだ・・・。
つくしが、優紀の部屋の前に居るだけで、もう何人もの男達がつくしを
品定めするように見ている。こんな危険な処にどうして?
いつ襲い掛かり、殺されるか分からない場所なのだ。
昼間に逢えるかを書いたメモを残して、つくしはホテルに戻る事にする。
路地を抜けた処で3人の男達が女を襲ってるのが見えた。
あれは?優紀・・・。
つくしは大声でFire!Fire!と騒いだ。(火事!火事!)
こういう場合、強盗とかCOP!(警察)などと騒ぐと危険なのだ。
火事と言われて、知らない顔をする人は居ない。
男達はその声に驚き、優紀をその場に残し逃げて行く。
男達に服を破かれて、バックは持って行かれたようだ・・・。
「優紀、大丈夫?」
「つくし・・・。どうして?」
「あんた、どうしてこんな処に住んでるのよ。あれ程住む場所は気を付けろと
言われたでしょう!怪我は無いの?兎に角ここは危険よ。
私の泊まってるホテルに行きましょう。」